亀は気まぐれな生き物なのか朝寝ていたり、夜にゴソゴソ騒いだり不規則なことがあり一体いつ寝ているんだろうと疑問に思っている人は多くいます。
飼育するにしてもできるだけ余計なストレスを与えずに育てるために、夜行性なのか昼行性なのかについて知っておく必要がありまあす。
そこでこの記事では亀が夜行性か昼行性なのかや活発に活動する時間帯について解説します。
亀は夜行性と昼行性のどっち?
亀の住んでいる地域の気温や種類により異なるのですが、ほとんどの亀たちは昼行性です。
基本的に日が昇れば起床し日が沈むと寝間へ行き就寝します。
しかし、亀は変温動物で自身の体温が外の気温に左右されるため、暖かい地方では暑い日差しを避けるため夜行性であるようです。
飼育下と野生で活動時間が異なる
野生の亀たちは寝ているときも警戒しており、よく目を覚ますようです。
これは寝ている間に襲われてしまわないようにするための一種の防衛本能と言えます。
そのため夜であっても活動することがあります。
一方で、飼育下の亀は外敵に襲われる危険性がないので、夜はぐっすり寝ます。
飼い主の生活リズムにも左右されますが、
6~8時:起床
8~22時:活動
22~:就寝
という規則正しい生活をしています。
本州と琉球列島で亀の活動時間が異なる!?
亀は変温動物であるため暖かい地方では夜行性であると上で書きましたが、日本では本州の亀と琉球列島の亀で活動時間が大きく異なります。
本州の亀
本州の亀は主にミドリガメ、イシガメ、クサガメがいますが、これらの亀は昼行性であり、昼間に活動します。
本州では沖縄のように温暖な環境ではないためか昼行性であるようです。
琉球列島の亀
琉球諸島(沖縄、大東諸島、奄美諸島)に生息する主な亀はヤエヤマイシガメ、リュウキュウヤマガメ、セマルハコガメがいます。
あまり聞き慣れない亀なので解説します。
・ヤエヤマイシガメ
沖縄県に生息する固有種であり以前はミナミイシガメと呼ばれていたようですが、特徴がやや異なるため「ヤエヤマイシガメ」という固有の名前がつきました。
性格はとても穏やかでかわいい亀です。
しかし、現在は絶滅危惧種に指定されています。
・リュウキュウヤマガメ
沖縄県北部〜渡嘉敷島、久米島に生息する日本の固有種です。
詳しい生体があまりわかっておりませんが、数が少なくこちらも絶滅危惧種に指定されています。
・セマルハコガメ
石垣島、西表島に生息する固有種です。
に似た形状のドーム型の甲羅であり、テントウ虫のような模様があります。
近年では密漁などにより生息数が減っています。
こちらも絶滅危惧種です。
以上の亀たちは琉球列島の温暖な環境のため夜間に活動します。
特にヤエヤマイシガメは完全な夜行性であり、昼間は水中で寝ているようです。
リュウキュウヤマガメとセマルハコガメは完全な夜行性ではないようですが、主に夕暮れに活動するようです。
夜に騒ぐのは何かのサイン?
飼っている亀が夜に騒ぐ事があります。
例として
・お腹が減っている。
・水槽内が汚れて暴れている。
・温度が適温に達していない。
・発情期で落ち着きが無い。
などが挙げられます。
子亀の場合成長期でエサが物足りなくて夜に騒ぐ事があるので、より多くエサを与えましょう。
ちなみに、お腹が減って暴れる姿を「餌くれダンス」と言い、激しく足をバタバタさせて空腹を伝えます。
参考動画
まとめ
亀は多くが昼行性ですが、琉球列島などの一部の亀は夜行性です。
野生と飼育下では活動時間が異なり、飼育下では飼い主の生活リズムの影響が大きいです。
そのため一度飼った亀は野生での環境に適応は難しく最後まで責任を持って飼わなくてなりません。