亀がひっくり返ってもがいていると助けるべきか自力で起き上がらせるか悩みますよね。
亀は意外とズル賢くひっくり返ったまま助けを待つ事があります。
今回は亀がひっくり返ったときはどうなるのかや助けが必要な亀の種類などについて解説します。
ひっくり返るとどうなるの?
亀の体の構造は甲羅の下に肺があり肺の下に内臓があります。
内臓は骨や筋肉などで支えられておらずひっくり返ると内臓が肺を圧迫してしまい呼吸が苦しくなります。
亀は甲羅の形状から起き上がるのは大変で体力を使うので、放っておくと最悪窒息してしまいます。
したがって、亀がひっくり返って動けない状態の時は助けてあげる必要があります。
起き上がれない亀がいる?
水棲カメはひっくり返ると首を使い自力で起き上がれますが、なかには自力で起き上がることの出来ない亀がいます。
ウミガメ
ウミガメは生涯の多くの時間を海で過ごします。
海の中ではひっくり返ることはないのですが、メスのウミガメが産卵の時に陸へ上がった際、強い波や段差の高低差でひっくり返る事があります。
ウミガメの足は海での生活に特化した形状なので、一度ひっくり返ると自力で起き上がるのは難しいです。
ゾウガメ
ゾウガメは体が大きく甲羅の高さもあるので、ひっくり返ると足が地面に達しなく為す術がありません。
完全に自力で起き上がる事が出来ないので、大航海時代に船員たちの食料として乱獲された背景があります。
リクガメ
小型のリクガメは回りの物に足を引っ掛けてなんとか起き上がる事が出来ます。
リクガメの甲羅はひっくり返ったときに起き上がれるように丸く進化したようですが、大型種のリクガメは自力で起き上がることは出来ません。
以上の亀たちはひっくり返ると危険です。
個体数の少なく品種によっては保護されておりひっくり返っていると飼育員さんが戻してくれます。
わざと起き上がろうとしない事がある?
起き上がれない亀がいる一方で、わざと起き上がろうとしない亀もいます。
私たちが普段飼っている亀は元々警戒心が強く臆病なのですが、人に慣れると懐き甘えます。
ひっくり返ったまま自分で起き上がろうとしないで飼い主に手伝わせようとする事があるので、この場合は甘やかさず放っておいても大丈夫です。
亀がひっくり返らないようにするために
亀がひっくり返らないようにするために、水槽内で高さのある障害物などは設置しないようにしましょう。
亀は脱走を企てて高さのある物をよじ登ろうとします。
水棲かめはひっくり返っても自力で起き上がる事が出来ますが、リクガメは難しいのであらかじめ高さのある物は避けましょう。
亀が亀を助ける?
リクガメやゾウガメはひっくり返った仲間を助けるという事があります。
亀は仲間を助けるという習性や知能は無いとされ、喧嘩や求愛の際たまたまひっくり返っている亀を起き上がらせるに至っているとされています。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
亀が亀を助ける動画は多くあり拝見してみると助けるべくして助けているように見えます。
私は亀にも想いというものがあるのでは無いかと思っています。
参照動画です。
まとめ
亀はひっくり返ると肺が内臓に圧迫されるので、自力で起き上がるのが難しい場合は助けてあげる必要があります。
しかし、わざと起き上がろうとしない亀は放っておいても大丈夫です。
水槽内は出来るだけひっくり返らないように高さのある障害物などは設置しないようにしましょう。