亀を一匹でなく
「もう一匹飼いたい!」、「多頭飼いしたい!」
と思う人は多いです。
しかし、
一緒に住まわせて大丈夫なのか?
喧嘩をせずに仲良く暮らしていけるのか?
はたまた共食いなどしないのか?
不安に思う方もいます。
実際同じ水槽で飼って片方が動かなくなっていたり、身体の一部が欠損したりする例は多々あります。
今回はカメは共食いするのかや多頭飼いは可能であるのかについて書いていきます。
実は亀は意外と凶暴?
普段動きはゆっくりで日向ぼっこしたり、一見するとおっとりした性格に見える亀ですが、実は凶暴な性質があります。
小さいうちはとても可愛くペットとしても人気なのですが、大きくなるにつれ次第に気が荒々しくなります。
特にミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)はその傾向が強く20~30cmの大人の亀は爪など鋭く引っかかれると肉がえぐれたり、噛まれたりすると最悪指が持って行かれます。
最初は可愛くて飼っていても大きくなり凶暴化した亀を河川に手放す方は少なくありません。
亀は共食いをするの?
カメ同士が率先して共食いをすることはないようですが(エサが無い場合を除く)、同じ水槽で飼育していて片方のカメの尻尾や腕、顔がなくなると言う事例はあります。
これは共食いではなく一緒の空間にいてストレスが溜まり喧嘩をして発生するようです。
長年一緒に飼っていて今まで喧嘩なんかなかったのに飼育環境を変えたら喧嘩を始めると言うのもあるようで、環境の変化に対するストレスで攻撃をする事もあります。
亀の多頭飼いはできないのか?
自然下では亀は単独を好み社会形成する生き物ではないので上記の事からも考えると亀の多頭飼いはできないように思えますが、しっかり品種を考慮した環境を用意するとできます。
主にペットそして人気の水棲カメ「ミドリガメ」、「イシガメ」、「クサガメ」の3種類で比較してみます。
ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)
もともとアメリカ原産のカメで大きくなるにつれ凶暴になり、在来種に悪影響を与えているとされる外来種です。
個体により気性に大きく差がありますが、他のカメとの飼育は避けたほうが無難です。(2020年に特定外来生物に指定されるようでしたが見送りになったそうです。今後の対策が懸念されています)
イシガメ
イシガメは日本原産の在来種で鼻先が尖った可愛らしいカメです。
性格は大人しく、臆病で繊細なカメなので多頭飼いにはあまり向かないですが、広いスペースを確保し影になるシェルターのようなものを作ってあげると大丈夫です。
クサガメ
小さい時は「ゼニガメ」とも呼ばれる中国原産のカメです。
性格はマイペースで大人しく多頭飼いに適していますが、もし一方のカメが追いかけられていたり、噛みつかれていたら一度離して様子を見ておいたほうがいいです。
どの組み合わせがいいの?
組み合わせとしては、イシガメ×クサガメの組み合わせ、イシガメ同士、クサガメ同士、ミドリガメ同士の組み合わせが良いでしょう。
水槽で飼うのであれば流木で逃げ場や隠れ家を作りましょう。
最初は仕切りをした状態で飼い慣れてきたら仕切りを外し問題なければそのまま飼い、もし攻撃的であれば一度中断、もしくは単独飼育にするのがいいです。
エサは一箇所に設置すると間違えて相手を噛んだりするので、最低でも二箇所設置するのがいいです。
まとめ
カメはとてもマイペースで単独行動を好みます。
普段は温厚で大人しくても一緒に飼い始めると怪我をしたりする事もあるので、同じ空間で飼育する際は注意する必要があります。
しかし、大きな河川の岩にカメたちが品種問わず仲良く日向ぼっこしている姿を見る事がありますので、カメのプライベート空間をしっかり確保出来る事が重要なことなのだと思います。