ふと水槽の中のカメを観察していると、不意に「グエッ」や「ピーピー」といった音を発することがあります。
カメはカメ同士で意思疎通をすることもあるようですが、我々にはそれはわかりません。
しかし、不意に発する鳴き声のような音は何か意味があるのかもしれません。
今回はそんなカメの鳴き声について種類や意味することを解説していきます。
鳴き声の種類とその意味や理由
カメの鳴き声には「キューキュー」といったものがカメを飼ったことがある人なら聞いたことがあるかもしれませんが、他にも様々な音があるようです。
こちらでは以下のものを解説していきます。
1.ヒューヒュー、ピーピー
2.シャー
3.キュ、ギュ〜
4.キューキュー
ヒューヒュー、ピーピーと鳴く場合
まず「ヒューヒュー」や「ピーピー」です。
この鳴き声は主に身体の調子が悪かったりして異常があるときに発する鳴き声のようで、風邪、肺炎の際によく発するそうです。
カメに元気がなくぐったりしていたら病気のサインかもしれないので、動物病院に行って診てもらいましょう。
しかし、単に鼻の穴に何かゴミが詰まりこのような音が出るときもあるようでカメ自身は元気な場合もあるので、このように鳴いたらからと言って「病気だ!どうしよう・・・」と慌てるのではなく、しばらく観察し、エサはよく食べるかなど様子を見ていきましょう。
シャーと鳴く場合
「シャー」と鳴くときは、警戒しているときや驚いたときです。
ちょうど猫が「シャー」と毛並みを立て怒っているのと同じように、カメも威嚇します。
口を開け荒だったように威嚇します。
このような場合、無理にカメを触ろうとすると噛まれたり引っ掻かれたりしてケガをしたりします。
カメにはサルモネラ菌という食中毒を引き起こす菌が付着しており、重篤な症状を引き起す危険性があります。
このような場合カメ自身にもストレスが掛かるので、落ち着くまで放っておくようにしましょう。
キュッ、ギュ〜と鳴く場合
冬眠から目覚めて土から顔を出したときに「キュッ」と鳴いたり、日向ぼっこをしている時に「ギュ〜」と鳴いたりするようです。
とてもリラックスしていたり幸福感に満ちているときはこのように鳴いたりするようです。
天気がいい日には水槽の中だけではなく、どこかお散歩させると良いかもしれませんね。
キューキューと鳴く場合
最後は「キューキュー」と鳴くときです。
お腹が空いてエサが欲しいときや飼い主に何か不満があるとき、そして発情期や交尾中にも発するようです。
一方で、「ヒューヒュー」「ピーピー」となく場合と同様に体調不良の際にもこのように鳴き、カメにとって「キューキュー」と鳴くのは「自身の要求の表現」のようなものであり、気持ちの高揚、現在のコンディションを込めているのかもしれません。
しかし、どのような思いを込めて鳴いているのか判断するのは、難しいですね。
ウミガメやリクガメも鳴くの?
上記の内容は我々が普段よく見る水棲カメの解説をしましたが、ウミガメやリクガメも同様に鳴くようです。
ウミガメは「鳴く」というより「泣く」なのですが、よく涙を流して卵を産んでいるのが印象的ですが、実は余分に塩分が溜まると体から排出する器官があり、産卵中に限らずいつも目から流れて身体の塩分濃度を調整しているようです。
まとめ
ここまでカメの鳴き声について解説しましたが、カメには声帯はなく、実際は嘴(くちばし)をこすり合わせた音や、鼻の穴から通る息の音です。
しかし、鳴いている、鳴いてないは問題ではなく、これだけ様々な音がありそのときどきで行動や状態に違いが見られるので、何かを訴える合図なのでしょう。
大事なペットなので、身体の異変には早くに気づく為にも、このような合図には注意深く観察する必要がありそうですね。